ハイレゾvs圧縮規格ogg,opus,mp3

結論

低ビットレート耐性は
opus>ogg>mp3≫≫無圧縮音源

・高ビットレートでの音質は
無圧縮ハイレゾ≧ogg≫opus≧mp3

・「20khz以上は不要」論はウソ

・開かれたフリー規格であることは重要

どの圧縮もビットレートを下げるごとに
視覚に例えると
天然芝→人工芝→緑色寒天
みたいに劣化していくと感じる。

opusは2012年に国際規格化された新しい規格ということで、2018年現在アンドロイドで標準では再生がきかない。
opusは電話向け圧縮技術の用いられていることもあり低ビットレートで明らかに音質が落ちた後も破綻はせず、かなり耐える。
opusencコマンドでLinuxのcliでアルバムアートまで仕込めるなど今後の普及に期待。vlcプレーヤーなどPC環境では不自由なく使える。
sudo apt install opus-toolsとするだけで
わずか71.9kBのダウンロードでインストール完了。
opusの長所かつ欠点は20khzでバッサリデータを捨てていること。

oggは96khzであれば96khzまで(有意にデータがありかつ最高品質付近の設定にして十分の一程度の圧縮にしかならない場合のみだが)圧縮後も音が記録される。

ハイレゾのシュワシュワ

opusは低ビットレートに耐えるが、注意深く聴くと静かな部分のざわめき・シュワシュワ感がのぺっとしてしまっている。

このハイレゾのシュワシュワ感を保つにはoggの最高品質が必要で、mp3,opusではいくら設定を上げても残らない。

ハイレゾの今後の予想

サンプリング周波数を倍とっただけ(48khz等)では元波形と周期が一致してもせいぜい矩形波にしかならないわけです。

老人難聴者2000Hzで10倍とって20khz
ピアノ最高音4186hzで10倍で41.86khz
難聴でなければ聞こえる14khzで10倍とって140khz
10代に聞こえるモスキート音19.6khzで10倍とって196khz
196khzかその倍あたりで(特殊観測用途でなければ)打ち止めでしょうね。

余談ですが、2018年現在、一万円前後の安価なハンディレコーダーでの録音音源であっても、スペクトログラム等で超音波の録音が確認できます。

飛行機のエンジン音などがそうですが、これらのデータは明確にハイレゾ音源には記録されていますがogg最高品質以外では20khz前後でバッサリとすべて失われます。

あとは原理的に高音質なLDACの普及が今後の期待。

まあ、数万円のヘッドホンでもスマホで電車の中、という用途では全く判別は不可能でしょう。

耳の蝸牛の再生医療の進展が待たれますが、現状では

ハイレゾは冥土の土産に聴いておけ
(若いうちに)

使用環境

・ubuntu
・opusenc, oggenc, lame

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